バ鏡

稚拙で支離滅裂ながらも日々感じたことを書き綴ります

日本史

 

四ヶ月前、書いては覚え書いては覚えの機械的な日本史の勉強方法が今後の役に立つのか疑問に思い、居ても立っても居られなくなったので近所の書店で日本書紀を衝動買いをしてしまった。

購入した日本書紀は現代語訳がされており、そのお陰で複雑な人物相関や難解な人名のオンパレードに気が滅入りながらもなんとか読み進め、ある程度話の筋を理解することが出来た。

 

神話には模範となる様な振る舞いをする神々しか出てこないと思っていた私の予想を裏切り、なんとも人間臭い振る舞いを続ける神々に私は大いに惹かれてしまった。

無論、その人間臭い振る舞い一つ一つに先人からのメッセージが込められているのかもしれないが、学のないには私は日本書紀を資料としてではなく一物語として読むのが精一杯だったがそれでも十二分に楽しめた。

 

 

後半は各天皇の功績について述べられているので当然のことながら、資料色はここで一気に濃くなるがそれでもやはり間間に挟まれる逸話が楽しく、含蓄に富んでいる。

 

そんな中でも個人的に感銘を受けたのは垂仁天皇で、彼は太古の昔から脈々と受け継がれてきた古墳製作時に一緒に生きた人を埋める伝統を廃止し、その代案としてのである野見宿禰の埴輪を埋める案を採用した人だそう。

非倫理的な伝統とはいえ、そうそう一個人の判断で変えられるものではないのにも関わらず、倫理観を優先しこの決断を下したのは素晴らしい。

 

 

上辺だけ覚えるのではなく、

こうやってその詳細を知ることでより理解を深めることが出来た。

これが後々本当に役に立つ"勉強法"なんじゃないかな?

と私は思う。